さあ、家具を作りましょう。

まずは皮をなめします。
綺麗な白い皮ですから傷が付かないようにしなければ。
肉から皮を裂けないように慎重に慎重に剥ぎとって、植物から抽出した溶液に時間をかけてしっかり浸したら、仕上げに香油を含ませてなめしは終わり。
なめしている間に次の作業です、肉を削ぎとってしまいましょう。
腹を裂いたら中の内臓を丁寧に分類します。
心臓は四つに切り分けて塩と胡椒で味付けしてから串に刺します、肝臓はぶつ切りに。レバニラにすれば風味よく頂けます。
小腸は刻まずにとっておきましょう、ソーセージの皮にします。
血を抜きとったら骨から肉を削ぎ落しましょう。丁寧な作業が問われます、骨もちゃんと使うのだから粗末には扱えません。
全て終わったら肉を挽肉にします。先程抜き取った血と脂、それに塩と胡椒でアクセントを。
小腸が破れないように気をつけながら詰めます。空気が入ってしまったら針で抜いておきましょう。
ところどころ捩じりながら詰め込み終わったら、燻製に。
木を細かくしたチップでゆっくり燻します。
さてこの間に骨を加工します。大きな大腿骨は乾燥させて組み合わせ、椅子の形に。
バランスを見ながら脚にあたる部分を削っていきます。丸っこい関節がそのまま床に当たるとぐらぐらしてしまいますから。
手の細い骨は細かく削ってフォークが五つにスプーン五つ。
頭蓋骨は頭頂をまあるく切り取って、やすりで磨きをかけてお皿にしました。
さて燻したソーセージは一度冷蔵庫へ。
先になめした皮を縫い合わせなければなりません。
先程の椅子の大きさに合わせて切って、太い針で縫い合わせる。糸はきらきらの銀糸。
縒り合せて太い長い糸にして使いました。
縫い合わせた皮を椅子にかぶせて、これで完成。
さ、最後に仕上げをしましょう。
先程のソーセージを冷蔵庫から取り出してフライパンでじゅうじゅう焼きます。
下味をつけておいた心臓もグリルでじっくり加熱。
レバニラは味を濃いめにつけて冷めてもおいしく頂けるようにしてみました。
さあこれで全行程が終わりました、後は食べるだけです。
なめした皮を張った椅子に座り、仄かに黄色味を帯びた食器に料理を乗せます。
いただきますの言葉を忘れずに。
残さず食べ終わったら食器を洗って干して、それから眠ってしまおう。
今日は疲れたなあと大きく欠伸をして月光の中で眠りに落ちた。


柔らかな日光が眩しくて目が覚める。
窓際の植木鉢からあおいめがぴょこんと飛び出して上を向いているのを見て、おはようと声をかけた。
ぼかあ、幸せだなぁ。緩んだ頬でボクの中のキミに微笑んだ。